スパークリングワインは発泡性のあるワイン

ワインの原材料は葡萄ですが、葡萄を単純に絞っただけではただの「葡萄ジュース」にしかなりません。
アルコールの入った葡萄酒として販売するには、葡萄ジュースからさらにひと手間掛ける必要があります。葡萄ジュースに酵母を加えると、酵母が葡萄の中にある糖分を分解。
糖分が酵母の力でアルコールと二酸化炭素とに分解していくため、葡萄ジュースの中にアルコールが生成されていきます。

ワインの製造工程の中で生まれた二酸化炭素が空気中に放出されてしまうと、製品として出荷されるワインは発泡性ワインになりません。
そこで発酵前のワインを瓶に詰めて瓶詰したまま発酵させると、瓶の中に炭酸ガスとアルコールが生成され発泡性ワインになります。

つまりスパークリングワインのシュワシュワの元・炭酸ガスは人工的に加えられたものではなく、酵母の力で作られた天然ものなのです。とても不思議ですね。
そんなスパークリングワインですが、世界的にも有名な商品にシャンパンがあげられます。
ではシャンパンとスパークリングワインにはどんな違いがあるのでしょうか?

シャンパンはスパークリングワインのうちのひとつ

スパークリングワインは炭酸ガスを含んだワインの総称で、シャンパンはそのうちの一つです。
スパークリングワインと言うワインのジャンルの中にシャンパンと呼ばれる製品が存在するのです。
世界にはスパークリングワインを製造する会社が多数あり、イタリアではスプマンテと呼ばれるスパークリングワインが醸造されていますし、スペインの有名なスパークリングワインと言えばカヴァ、ドイツではシャウムヴァインになります。

シャンパンやカヴァなど呼び方や製品名、ブランド名に違いはありますが全て発泡性ワイン、すなわちスパークリングワインで間違いありません。
色々な国と地域でスパークリングワインが醸造されており、その土地により味わいも口当たりも変わってきます。

シャンパーニュ地方で造られ、条件を満たしたワインのみがシャンパン

スパークリングワインと呼ばれるワインのジャンルの中に位置するシャンパン。
誕生日や結婚式などお祝いの席でシャンパンを開けると華やかな雰囲気になり、とても人気のワインです。

このシャンパン、どんなスパークリングワインでもシャンパンを名乗れるわけではありません。
フランスのシャンパーニュ地方で醸造され、ピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3種類の葡萄だけを使い、瓶内で発酵させる製法で作られる事など細かい決まりがあり、それらをクリアしなければシャンパンとは呼べないのです。
そのため、例えシャンパーニュ地方で作られたスパークリングワインであっても条件に合わなければシャンパンは名乗れません。

シャンパンは世界的に見ても有名なワインのブランド。
そのブランドイメージを守るためにフランスでは厳しい条件を提示し、それをクリア出来る高品質な商品だけを流通させているわけですね。

おすすめのシャンパン

モエ・エ・シャンドン「ロゼ アンぺリアル」

手軽に楽しめるおすすめシャンパンは、モエ・エ・シャンドンの 「ロゼ アンぺリアル」です。
モエ・エ・シャンドンはシャンパーニュ地方で270年以上もワインを醸造する老舗中の老舗。ラベルの存在感や華やかなピンク色のシャンパンをグラスに注ぐと気分が最高に盛り上がります。
価格も約5,000円前後と有名シャンパンの割には良心的。
ちょっと贅沢な気分でお祝いしたい時にピッタリです。もちろん味わいや品質はお墨付きです。

カヴァ「フレシネ コルドン・ネグロ」

スペイン産のスパークリングワインで有名なカヴァ。カヴァの「フレシネ コルドン・ネグロ」は1本1,500円前後とお手軽な価格です。
さらにコンビニでも手に入る気軽さで人気があります。
甘すぎずアッサリ、さっぱりとした口当たりでどんな料理にも合うと大変好評ですので、是非一度お試しください。