魚介系などさっぱりした味付けの料理と相性が良い白ワイン

白ワインは赤ワイン程の渋みを感じにくく、甘みや酸味が特徴です。
飲みやすいワインをお探しであれば白ワインを購入する事をおすすめしますし、渋みが少ないので初心者向きとなっています。
参照:https://wsommelier.com/category/1735/

白ワインは甘みや渋みなどに突出した風味がなくバランスが良いため飲みやすいのですが、全体的にパンチ不足と感じる方もいるようです。
あまり主張しないワインなので、こってりと重い肉料理に合わせると白ワインの風味があまり感じられず「ただ何となくワインを飲んでいる」だけのような感じになってしまいます。

「白ワインには魚料理が合う」と言われる理由は、やはり白ワインが持つライトな味わいからでしょう。
魚料理は旨味と塩気がやや強いものの、甘みや渋み、酸味と言った味の特徴が殆どありません。
そんな旨味と塩気が特徴の魚料理にない「甘み・渋み・酸味」を足してくれるのが白ワインです。
もし赤ワインを選択してしまうと、赤ワインの強烈な渋みだけが印象に残り美味しいと感じにくいのです。

魚介系のアッサリした料理には白ワインを選ぶのが無難ですが、魚にも色々と種類がありますので、サーモンなど赤みのある魚にはロゼワインやライトボディーの赤ワインも悪くありません。
「魚介料理には絶対白ワイン」と固定観念にとらわれず、自由にワインを楽しんでみてください。

白ワインの甘口・辛口って?

白ワインには極辛口や甘口と言った表記がされています。
赤ワインにはこのような表記がないため「一体どういう意味なのだろう?」と疑問に思う方もいると思います。
ワインは葡萄と酵母の働きによって作られますが、ワインの中にアルコールが発生するのは元々葡萄の中にある糖分を酵母が分解し、アルコールと二酸化炭素を発生させます。

スパークリングワインには炭酸が入っており、飲むとシュワシュワした独自の口当たりが楽しめます。
もともとワインは醸造の途中で炭酸ガスが発生しており、瓶に詰めて醸造すればスパークリングワインのように炭酸入りのワインが出来上がるわけです。
白ワインや赤ワインは発酵の段階で発生する炭酸ガスを放出してしまうため、ワインの中に炭酸ガスは殆ど含まれていません。

葡萄の中にある糖分を、酵母の働きでアルコールと二酸化炭素に分解する過程で、早めに発酵を止めるとワインの中の糖分が多めに残り甘みが強くなります。
反対に葡萄の中の糖分を殆どアルコールに変えてしまえば甘みは感じられません。
この時「これは甘い」と感じられた白ワインは甘口表示がなされますし、甘みを感じない白ワインは辛口や極辛口と表記されて出荷されます。

アメリカでは甘口ワインが好まれドイツでは辛口ワインが好まれるなど、国によってどのようなワインが好まれるかが分かれる事もあります。好みで選べば大丈夫です。

おすすめの白ワイン

シャトー・ドワジー・ヴェドリーヌ

甘口ワインと言えば貴腐ワインが有名ですが、その中でもおすすめなシャトー・ドワジー・ヴェドリーヌは5,000円前後で購入出来るフランス産の貴腐ワインです。
「甘さだけではなく味奥行きがある」
「意外に甘みがしつこくなく、食前酒としても美味しい」など高評価されている一品です。

モンテマール ソーヴィニヨン・ブラン

近年生産量が増え注目されているのがチリ産のワイン。
「モンテマール ソーヴィニヨン・ブラン」は500円前後で買えるお手軽辛口白ワインです。
数千~数万円もする高級白ワインには手が出にくい方も、この価格であれば気軽に楽しめます。辛口ワインなのでサラダやシーフード料理にもピッタリですよ。