ワインに合うおつまみと言えば生ハムも人気があります。生ハムは強い塩気や旨味が特徴で、おつまみとしても最高です。
塩気の他にも脂肪分が含まれているため、ワインの飲み過ぎによる悪酔いも防いでくれます。

生ハムはスペインとイタリアが代表的

世界には3大〇〇と呼ばれるものが多くあります。世界3大美女や世界3大珍味など取り上げればキリがありません。
そしてこの世界3大〇〇には、生ハムもある事をご存知でしょうか?
世界3大生ハムと呼ばれる製品はスペインのハモン・セラーノ、中国の金華ハム、そしてイタリアのプロシュート(プロシュット・ディ・パルマ)です。
特にスペインとイタリアの生ハムが有名で、保存も利く事から大手通販サイトなどでも販売されており、「いつでも好きな時に生ハムが買える」と大変人気があります。

スペインやイタリア産の生ハムですが、作り方は豚肉を塩漬けにした後、乾燥・熟成させて旨味を引き出します。
乾燥・熟成期間は1~3年と長期に渡り、その間に肉表面に付いた雑菌も消滅していくため、お湯に通したり加熱するなどして熱を加えなくても食用として流通出来るのです。
あらかじめ塩漬けにしてあるため、食べるとかなりの塩気を感じるわけですね。
その独特の味わいから「生ハムの塩気と甘口ワインがとても合う」と絶賛されている方も多いです。

生ハムとプロシュートって何が違うの?

生ハムとは、豚の後ろ足の肉を塩漬けし、低温で燻製(燻製の工程を省く事もあります)した後に長期間に渡って乾燥・熟成させる製品です。日本でも生ハムがスーパーマーケットで売られていますが、こちらは加熱しており、イタリアやスペインの生ハムとは作り方が大きく違います。

生ハムは、熱で加熱するボイルの工程がないため「生ハム」と呼ばれています。加熱してしまうと”生”は名乗れません。
そのためスーパーマーケットで見かける加熱したハムは本来生ハムではなく、単純に「ハム」となります。

プロシュートはイタリアで生産される生ハムです。プロシュートも同じ生ハムである事には違いありませんが、プロシュートはイタリアのエミリア=ロマーニャ州パルマ産であり、黒豚ではなく白豚を使用した商品となります。
これに対し世界3大ハムと呼ばれるスペインのハモン・セラーノも白豚を使用して製造していますが、山間部で作られるため山のハムとも呼ばれています。
スペインでは貴重なイベリコ豚を使ったハモン・イベリコもありますが、生産量が少なく高価な生ハムとなっています。

赤ワインがよく合う

塩気があり濃厚な生ハムには、フルボディーの赤ワインや甘口ワインが合います。
イタリア産のプロシュートにはイタリア産の赤ワインを合わせると産地が合う事になり、素材を上手く引き立てあいますね。

生ハムは赤身のある色なので、ワインの色で選べば赤ワインやロゼワインが最適です。イタリアのプロシュートは皮付きのまま塩漬けにするので、塩気が少なく甘みを感じます。
そんな塩気の少ない生ハムにはミディアムボディーの赤ワインがおすすめです。

おつまみにおすすめの生ハムやプロシュート

ワインにおすすめの生ハムは、ハモン・デ・マンガリッツァ、ガローニプロシュート、ハモン・セラーノなどがあげられます。
ハモン・デ・マンガリッツァは、マンガリッツァ豚の霜降りもも肉を使用しており、「食べられる国宝」とも称されている一品です。24か月間熟成され、塩漬けと乾燥・熟成だけで製造されています。
塩加減がちょうど良くコクもあり美味しいと評価の高い生ハムでワインにも合います。

スペインのハモン・セラーノは世界3大ハムの一つで、豚の皮をはいで塩漬けされるため塩気が強めなのが特徴です。
甘めのワインと合わせると塩気と甘みの味の対比が楽しめますし、フルボディーの赤ワインと合わせると生ハムのコクや深みがさらに増し美味しく召し上がれます。

ワイン通販のついでに購入しましょう

生ハムとワインは同じ発酵食品。
発酵食品同士はチーズ同様相性が良いため、ワインのおつまみとしては最高です。さらに生ハムは塩気が効いているのでおつまみ向きです。
ワインをお酒の通販サイトで探すついでに、おつまみについても是非お気に入りの逸品を見つけてください。