マイルドな味わいだが匂いが強いウォッシュタイプのチーズ

画像引用元:https://www.euro-art2001.com/contents/ranguru/

スーパーやコンビニ行っても、なかなか手に入らないのがウォッシュタイプのチーズです。
このタイプのチーズは製造方法(熟成法)がユニーク。チーズの外皮を海水や地酒(ウイスキー・ブランデー・ワインなど)で何度も洗う工程を経たのち、製品として出荷されていきます。
外皮を海水などで洗うのは、雑菌の繁殖を防ぐためです。

ハードタイプのチーズも一定期間熟成させますが、外皮を海水やお酒で洗うような事は一切ありません。
それゆえにハードタイプのチーズと区別するために「ウォッシュタイプ」と呼んでいるのです。

チーズの表面を洗う事でリネンス菌などの独特の菌を繁殖させ、熟成させます。
熟成自体は外皮から内側へと進むため、菌が繁殖した外皮はかなり匂いが強烈で、匂いが苦手な方にとっては口にしにくいチーズです。ただしチーズの中は外皮ほど匂いがなくマイルドなので、「匂いが気になる」と言う方は外皮だけを剥がして食べるのがおすすめです。

匂いが強烈なチーズもあるため、チーズ好きや通向けの商品となります。ただ地方のスーパーではウォッシュタイプのチーズは販売されていないので、地方住まいであっても手に入れたい方は通販を利用しましょう。
ウォッシュタイプのチーズの中にはあまり匂いがきつくなく、クリーミーでリッチな風味の物もあります。

赤ワインなら様々なタイプと相性が良い

ウォッシュタイプのチーズは乳脂肪分の高い物もあるため、あまりにも濃厚なワインでは重いですね。もちろん好みもありますが、飲み口が軽めのフルーティーな赤ワインが合います。
乳脂肪分があまり高くなく、匂いもそれほどきつくないピエダングロワにはミディアムボディーの赤ワインがおすすめです。

ウォッシュタイプのチーズは全体的に赤ワインとの相性が良いのですが、ウォッシュタイプも個性が違うため口当たりや香り、濃厚さなどによって赤ワインを変えると良いでしょう。
一般的には軽めから中程度の赤ワインが合うとされています。

おすすめのウォッシュタイプのチーズ

画像引用元:http://diningbar-curious.com/gallery_blog/1130/

おすすめのウォッシュタイプのチーズをご紹介します。

●ラングル
●プティ・リヴァロ
●エポワス
●ラミ・デュ・シャンベルタン
●モン・ドール、タレッジオ

特にウォッシュタイプのチーズの代表と言われているのがエポワス。このエポワスは表面が少しシワシワになっており、表皮の色は薄いオレンジが特徴です。
フランスのブルゴーニュ地方で作られるチーズだけあって、チーズの表面を海水とマール酒と呼ばれるブランデーで洗い熟成されて出荷されます。

ラミ・デュ・シャンベルタンはナポレオンも愛飲した有名な赤ワイン、シャンベルタンを楽しむために特別に作られたチーズです。最初から赤ワイン、それもシャンベルタンのために製造されているチーズは非常に珍しいと言えますね。
もしシャンベルタンのファンなら是非トライしてみてください。

同じくフランス産のラングルは、シャンパンでも有名なシャンパーニュ地方で作られるウォッシュタイプのチーズです。塩気の効いたチーズですがマイルドな口当たりが特徴。
シャンパーニュ地方で作られるチーズなので、シャンパンとの組み合わせは良さそうです。
ワインとおつまみは産地を合わせるのも一つの方法なので、相性が合う可能性はかなり高いですね。